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検査の詳細

胃内視鏡コース[経口・経鼻選択可/鎮静剤使用可]

上部消化管(胃・食道・十二指腸)内視鏡検査が含まれるコースです。

内視鏡検査は「有効性評価に基づく胃癌検診ガイドライン2014年度版」にて、胃バリウム検査に加え、現在対策型検診(自治体・職域などで行う検診)として推奨されております。人間ドックで、内視鏡コースを受診される方は、「経口通常径」内視鏡、「経口細径」内視鏡、「経鼻」内視鏡のいずれかを選択できるようになっております。特にご希望がない場合は、通常の病院診療で使用される高画質で高精細な「通常径」内視鏡を用います。人間ドックの内科診察で上部内視鏡検査を行うのに適当でない状態だと判断される場合は、検査を受けられないことがありますのでご了承ください。詳細はご予約いただいた方に送付している別冊子『人間ドックを受診される方へ(PDF)』内の『上部内視鏡検査についてのご連絡』をご覧ください。

  • 鎮静剤を使用された場合は、別途料金7,700円(税込)が発生いたします。
  • 鎮静剤を使用された場合、また生検を行った場合は、医師の判断で1時間ほど安静にしていただきますので、上記所要時間よりさらに1時間ほどお時間がかかります。
  • 生検(組織の一部を採取すること)を行う場合がございます。また、生検は保険診療となり、別途料金が発生いたします。
  • 健診施設のため、ポリープ切除・ピロリ菌除去は行っておりませんのでご了承ください。必要に応じて虎の門病院本院の外来を紹介いたします。

胃バリウムコース[バリウムを飲み、X線TV装置で検査]

上部消化管(胃・食道・十二指腸)内視鏡検査が含まれるコースです。

胃バリウム検査は、我が国で50年以上の実績を持ち、胃癌死亡率の減少効果が証明されており、現在対策型検診(自治体・職域などで行う検診)として「有効性評価に基づく胃癌検診ガイドライン2014年度版」において推奨されている方法です。詳細はご予約いただいた方に送付している別冊子『人間ドックを受診される方へ(PDF)』内の『上部X線検査(バリウム検査)についてのご連絡』をご覧ください。

※以下に該当する方は、胃内視鏡コースか胃検査なしコースをお選びください。

受けられない方

  • 胃切除手術後の方
  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方
  • 血液透析中の方
  • ※血液透析中の方は水分制限により便秘等の危険が増えるため。

喀痰検査

肺がんや肺の慢性炎症を調べる検査です。

おすすめの年代

30代 / 40代 / 50代 / 60代以降

ご予約の方へ専用の容器を別途郵送いたします。
痰を3日連続で採取した後、直接、容器を持参していただきます。分泌物や細胞を採取し診断を行います。なお、唾液のみでは診断できませんのでご注意ください。

肺がん等検診[胸部CT]

肺がん等、胸部の悪性腫瘍を中心とした画像検査です。

おすすめの年代

30代 / 40代 / 50代 / 60代以降

胸部悪性腫瘍の診断に加えて慢性閉塞性肺疾患(COPD:別名タバコ病ともいわれる喫煙者に多い病気)などの肺疾患全般の診断にも役立ちます。X線を螺旋状に照射して得た情報をもとに、胸部の横断面の画像を作成します。

  • X線撮影
  • 通常のX線撮影では異常は見られませんが・・・
  • CT撮影
  • CTでは異常影が発見されました。

受けられない方

  • 「セラシリーズ」ペースメーカご使用中の方
  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある方

こんな人は要注意!

  • 喫煙している方、家族が喫煙者の方

脳ドック[MRI+MRA]

無症候性脳梗塞、脳卒中、未破裂脳動脈瘤などの早期発見につながる検査です。

おすすめの年代

30代 / 40代 / 50代 / 60代以降

MRIとMRAを実施します。

磁気共鳴画像(MRI)

脳の中に梗塞・腫瘍・出血がないか調べます。脳以外では副鼻腔の状態も確認します。

MRIとMRAを実施します。

脳血管に血栓・狭窄・動脈瘤がないか調べます。

受けられない方

  • 心臓にペースメーカのある方(MRI対応のペースメーカも不可)※設定の変更が必要となるため
  • 極端な閉所恐怖症の方
  • 体内に金属(磁性体)を埋め込む手術をした方
  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある方
  • ポリープ切除のため胃や大腸にクリップのある方

プレミアム脳ドック頭部MRI/MRA(AI解析付)、採血、身体計測、体組成測定、フレイル・ロコモ計測、認知機能テスト、問診

脳とからだの健康度を多角的に評価する検査です。

おすすめの年代

50代 / 60代以降

プレミアム脳ドックとは

  • 脳の加齢状態、生活習慣の影響を数値で確認できる
  • 脳のはたらきや元気度、認知症※のリスクをチェックできる
  • 運動機能の衰えがないかどうか、転倒リスクなど生活上の注意点が分かる
  • どんな運動を増やしたらいいかが分かる
  • 体重をどのくらい、どのようにコントロールしたらいいかが分かる
  • 栄養のバランスが良いかどうかが分かる
  • 日常生活上の注意が具体的に分かる
  • 認知症の診断には専門医による診察が必要です。また、すべての認知症のリスクが分かるわけではありません。

プレミアム脳ドックを希望される方へ

  • 昼食は通常通りに摂ってきてください。運動機能テストや、認知機能テストがございます。
    ただし、採血があるため、予約時間の90分前までにお食事はお済ませください。

受けられない方

  • 心臓にペースメーカのある方(MRI対応のペースメーカも不可)※設定の変更が必要となるため
  • 極端な閉所恐怖症の方
  • 体内に金属(磁性体)を埋め込む手術をした方
  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある方
  • ポリープ切除のため胃や大腸にクリップのある方
  • 自立歩行に不安のある方は予約時にお申し出ください

動脈硬化ドック[オプション/単独]

血管病変の早期発見のためのドックです。

おすすめの年代

40代 / 50代 / 60代以降

オプション

CTを用いた冠動脈の石灰化測定、MRIを用いた冠動脈・腎動脈・大動脈の病変評価、頸動脈超音波検査、血圧脈波検査などを用いて全身の動脈硬化の程度を調べます。人間ドックと必ず別の日(翌日以降)で行う検査です。

動脈硬化とは

「動脈硬化」とは「動脈の壁が厚くなったり、硬くなったりして本来の構造が壊れ、働きが悪くなる病変」の総称です。高血圧や喫煙、また血液中の成分で、糖が高かったり脂質に異常があると、動脈に傷がつきやすくなり、その結果、動脈硬化を生じます。全身の動脈にそのような病変が生じると、どんなことが起こるでしょうか?全身の血管に生じる病気ですので、いろいろな部位での病気を引き起こします。動脈硬化の進み方には食生活や運動不足などの生活習慣が大きく影響します。定期的に動脈硬化の検査を受けて血管の健康度を知り、生活習慣を改善することが動脈硬化の何よりの予防につながります。これからの生活を楽しむためにも、ぜひ動脈硬化の検査をおすすめします。

動脈硬化によっておこる病気

受診の流れ

  • 受付

  • 採血・採尿10分

  • 説明・診察15分

  • 血圧脈波検査10分

  • 冠動脈MRA・CT75分

  • 頸動脈超音波15分

  • 腎動脈MRA45分

  • 会計

※06.頸動脈超音波と07.腎動脈MRAの間に軽食・休憩をはさみます
※同日に脳ドック(約30分の検査)をご希望される場合は、腎動脈MRA後の検査となります。

単独

オプション動脈硬化ドックに、心電図・採血・胸部X線の加わったドックです。
検査項目はこちら

こんな人は要注意!

  • 高血圧・脂質異常・高血糖がある方
  • 喫煙される方
  • 血縁者に心筋梗塞・狭心症・動脈瘤の方がいる方
  • メタボリック症候群と言われた方

※オプションまたは単独でご予約いただけます。

動脈硬化ドックを希望される方へ

  • 体重が90kg以上ある方は受診できない場合があります。
  • 検査当日の朝はお食事できません。

受けられない方

  • 心臓にペースメーカのある方(MRI対応のペースメーカも不可)※設定の変更が必要となるため
  • 極端な閉所恐怖症の方
  • 体内に金属(磁性体)を埋め込む手術をした方
  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある方
  • ポリープ切除のため胃や大腸にクリップのある方
  • 心臓に人工弁やステントのある方
  • 緑内障の方は受けられないことがあります。
    (フランドルテープ使用に際し、主治医の先生に使用について確認をいただいています。)

頸動脈超音波検査

超音波を用いて動脈の壁の状態を観察する検査です。

おすすめの年代

40代 / 50代 / 60代以降

超音波検査では、頸動脈の狭窄のみならず、動脈硬化に欠かせない指標である内膜中膜複合体肥厚度(IMT)を計測し、動脈硬化の初期段階も評価することができます。

こんな人は要注意!

  • 脂質・血糖の高い方

血圧脈波検査

「血管年齢」が簡易的に分かる検査です。

おすすめの年代

40代 / 50代 / 60代以降

腕と足首に血圧計を巻き、血管の硬さや下肢の動脈の狭窄・閉塞のスクリーニングを行います。

こんな人は要注意!

  • 血圧の高い方
  • 頸動脈超音波検査・血圧脈波(ABI/PWV)検査については、動脈硬化ドックの検査項目に含まれています。
    動脈硬化ドックでの全身の血管の検査の前に、動脈硬化が少し気になる方におすすめします。

前立腺ドック

前立腺を中心としたMRI撮影を行い、尿検査やPSA値とあわせて総合評価するものです。

おすすめの年代

50代 / 60代 / 70代 / 80代

前立腺の病気としては前立腺がん、前立腺肥大が代表的です。MRI検査はこうした前立腺の病気を調べることに優れた検査法です。日帰りドックコースに含まれているPSA値や尿検査とあわせて評価することで、泌尿器科疾患の早期発見につながります。

前立腺ドックを希望される方へ

  • 日帰りドックのオプション検査です。単独ではお受けいただけません。
  • 日帰りドックと同日でご受診いただけます(曜日限定)。
  • 尿検査では尿沈渣と細胞診を実施します。
  • 検査結果は後日、泌尿器科医師が直接ご説明いたします。

こんな人は要注意!

  • 夜間頻尿や残尿感がある
  • 尿が細い
  • 尿の出が悪い気がする
  • 過去にPSA高値を指摘されたが泌尿器科受診をしていない

大腸内視鏡検査

内視鏡を肛門から大腸の一番奥にある盲腸まで挿入し、下部消化管に異常がないかを調べる検査です。

おすすめの年代

40代 / 50代 / 60代以降

大腸がんやポリープ、炎症の有無などを調べ、診断の為に必要な場合には生検(組織の一部を採取すること/別途料金)を行います。健診施設のためポリープはその場で切除できませんが、必要に応じて虎の門病院での治療を紹介しています。

大腸内視鏡検査を希望される方へ

  • 検査の3日前から食事制限があります。
  • 検査当日は午前中にご来院いただき、数時間かけて腸をきれいにする処置を行います。
  • 人間ドックと必ず別の日で行う検査です。
  • 胃バリウムコースを受けられる方は、必ず別の日(2週間以上空けた後)での検査となります。(腸内のバリウムの影響で診断が不正確になるため。)
  • 鎮静剤を使用された場合は、別途料金7,700円(税込)が発生いたします。

こんな人は要注意!

  • 過去に大腸ポリープを指摘されたことがある
  • 肥満傾向である
  • 卵巣がん、子宮がん、乳がんにかかったことがある
  • 喫煙歴がある
  • 潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患にかかったことがある
  • 食物繊維の摂取が少ない
  • 血縁者に大腸がん発症者がいる
  • 動物性脂肪を多く摂取する
  • アルコールを毎日摂取する

大腸カプセル内視鏡検査

カメラ内蔵カプセルを飲み込み、大腸内を撮影した画像で診断を行います。
内視鏡スコープの挿入に伴う痛みやお尻を見られる恥ずかしさがありません。

おすすめの年代

40代 / 50代 / 60代以降

小型カメラが内蔵されたカプセルを水と一緒に飲み込み、腸管内部を撮影しながら進みます。内視鏡スコープの挿入に伴う痛みが苦痛の方におすすめです。診断のための生検はできませんが、必要に応じて虎の門病院での治療を紹介しています。人間ドックと必ず別の日で行う検査です。

骨密度検査A・B

オプションまたは単独でご予約いただけます。
骨密度検査Bについては、レディースドックにも含まれています。

おすすめの年代

40代 / 50代 / 60代 / 70代 / 80代

DXA法というX線を使った装置で、骨量を測定します。
65歳以上の方には、背骨が気づかないうちに圧迫骨折をおこしてしまう「いつのまにか骨折」の診断のため、DXA法と胸椎、腰椎の単純X線撮影を含んだAコースをおすすめしています。(BコースはDXA法のみとなります。)原則として男性および75歳以上の女性は大腿骨、74歳以下の女性は腰椎で測定します。

レディースドック骨密度外来

骨密度検査を受けられた女性の方で、検査の結果、受診を勧められた方や、正常でも今後の骨粗鬆症が心配な方などはぜひお受けください。男性の方は、結果説明外来にてご相談ください。

受けられない方

  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある方

こんな人は要注意!

  • 閉経後の女性、特に閉経が早かった方
  • やせ型だったり、過去に極端なダイエットをしたことがある方
  • ご両親のどちらか、または両方が大腿骨骨折をおこされた方
  • 胃がんの手術や乳癌のホルモン療法をうけられた方
  • 転んで骨折(特に手首や腕の骨)をしたことのある方
  • 身長が4cm以上縮んでいる方
  • 過去に強い腰痛があったり、腰痛が続いている方
  • 糖尿病、腎臓病、リウマチなどがある方
  • ステロイドホルモンをお使いの方、使っていた方

※オプションまたは単独でご予約いただけます。骨密度検査Bについては、レディースドッククにも含まれています。

睡眠時無呼吸モニター検査

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を調べる検査です。

おすすめの年代

30代 / 40代 / 50代 / 60代

生活習慣病の元になるとも知られている睡眠時無呼吸症候群(SAS)を調べる検査です。睡眠中の大きないびきが特徴ですが、寝ている間のことは自分では分かりません。十分な睡眠時間をとっているつもりでも,日中に眠気を感じる方は,SASの可能性があります。貸し出した検査機器をご自宅で一晩装着して検査を行います。翌日機器を返却する際に睡眠呼吸器科医師の結果説明外来を受診するところまでがセットになっています。睡眠に関するお悩みについても外来担当医師にお尋ねください。SASの疑いがある場合にはすぐに治療に結びつく点も,このオプションの強みです。

こんな人は要注意!

  • 日中に強い眠気を感じることがある方
  • 寝起きに頭痛や疲労感のある方
  • 「いびきが大きい」と言われたことがある方
  • 肥満と言われている方
  • 口で呼吸することが多い方
  • 就寝中にトイレに行くことが多い方

子宮がん検診[A・B両方実施]

オプションまたは単独でご予約いただけます。レディースドックにも含まれています。

おすすめの年代

20代 / 30代 / 40代 / 50代 / 60代以降※体がんは40代・50代・60代以降

子宮頸がん検査

子宮の入り口の細胞の検査で、子宮がん検診の基本検査です。子宮頸がんは出血などの症状がないまま進行することが多く、早期発見のためには検診は欠かせません。20代からの注意が必要ですが、がんになる前の状態(前がん状態)で発見できれば、子宮を摘出せずに完治させることができます。

経腟超音波検査

腟から行う超音波検査で、子宮筋腫、卵巣嚢腫の有無、子宮内膜の厚さや状態など、骨盤内にある婦人科臓器の観察を行います。

子宮体がん検診

子宮の奥(子宮体部)にできるがん(子宮体がん)の検査です。ご希望の方に追加で行います(別途料金)。子宮頸がんと子宮体がんは別のがんで、体がんは閉経以降に多くみられます。経腟分娩(普通分娩)をされていない方や閉経後で子宮の入り口が狭くなっている場合などは検査ができない場合があります。検査当日に医師と相談の上、やるかどうかを決めていただくこともできます。

子宮がん検診を希望される方へ

  • 月経中は結果が正確に出ない場合もあるのでなるべく避けてください。
  • 人間ドック胃バリウムコースを受けられる方は、必ず別の日(翌日以降)での検査となります
    (腸内のバリウムの影響で超音波検査が不正確になるため。)
  • 子宮体がん検査をお受けになった当日は、入浴・プールなどをお控えください(シャワーは可)。
  • 検査を担当する医師は原則として女性ですが、状況によっては男性医師が担当となる場合もあります。
  • 手術で子宮を摘出されている方は子宮がん検査の必要はありませんが、腟を縫ったところの細胞の検査と
    経腟超音波検査で卵巣のチェックを行いますので、ご希望の方はお申し込みください。
    なお、料金は通常の子宮がん検診と同じとなります。

※オプションまたは単独でご予約いただけます。レディースドックにも含まれています。

骨盤MRI検査[Bのみ実施]

超音波検査だけでは判断が難しい腫瘍に対しては、MRI検査が有効です。超音波検査と合わせて行うことによって、より精度がアップします。

受けられない方

  • 心臓にペースメーカのある方(MRI対応のペースメーカも不可)※設定の変更が必要となるため
  • 極端な閉所恐怖症の方
  • 体内に金属(磁性体)を埋め込む手術をした方
  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある方
  • ポリープ切除を受けられて、胃や大腸にクリップのある方

乳がん検診

オプションまたは単独でご予約いただけます。レディースドックにも含まれています。

おすすめの年代

30代 / 40代 / 50代 / 60代以降

「受診される方が、乳がんで命を落とすリスクを軽減させる」目的で行うものです。当院では精度の高い検診を行うために、マンモグラフィ検査と超音波検査を施行しております。どちらかのみの受診は原則お受けしておりません。必ず両方お受けください。なお、乳腺の状態によりマンモグラフィ検査を実施しない場合であっても、両検査実施の場合と同一料金となりますのでご了承ください。

マンモグラフィ検査

乳房専用のX線検査です。乳房を挟みながら圧迫して、乳腺を薄く均等に広げてから撮影します。挟むことにより痛みを伴うこともありますが、圧迫することでより鮮明な画像が得られ、かつ少ない放射線量で検査が可能となります。触ってもわからないような小さな乳がんだけでなく、石灰化のみでしこりを作らないタイプの乳がんも見つけることができます。また良性の変化も見つかります。

超音波(エコー)検査

乳腺に超音波を当て、反射してくる波を画像化して乳房内の様子を観察する検査です。乳房にゼリーをぬって、超音波を出す機械をあてて検査します。マンモグラフィではわかりにくい数ミリの小さなしこりや変化も描き出すことが可能です。

受けられない方

  • 豊胸術後の方
  • 授乳中の方
  • 妊娠中または妊娠していると思われる方
  • 心臓にペースメーカのある方
  • 乳房切除、再建術後の方
  • 水頭症シャント(V-Pシャント、V-Aシャント)術後の方(L-Pシャントは受診可)

受診制限について

妊娠中、授乳中は乳腺が発達しているため検査の結果を判定できません。断乳後6ヶ月以上経ってからの検査をおすすめします。その他、上記の手術をされている場合は、乳腺専門外来のある病院の受診をおすすめします。

こんな人は要注意!

  • 血縁者に乳がんが多い方

※オプションまたは単独でご予約いただけます。レディースドックにも含まれています。

レディースドックコースA・B

採血、子宮がん検診、乳がん検診、骨密度検査、骨盤MRI(Bコースのみ)を行います。

おすすめの年代

30代 / 40代 / 50代 / 60代以降

女性特有の三大癌(子宮がん、卵巣がん、乳がん)に加えて骨粗鬆症など、女性に多い疾患の早期発見のためのドックです。通常の成人病健診よりも、女性特有の、あるいは女性に多い疾患に重点を置いた健診を行っています。血液検査では、肝機能や腎機能、コレステロールなどの検査に加え、貧血や甲状腺疾患、リウマチ、婦人科腫瘍で異常が出やすい腫瘍マーカーのCA125などの検査を行い、特に女性に多い疾患を幅広く捉えます。女性の時代を、いきいきと健康に過ごしていただくために、ぜひレディースドックをおすすめします。子宮がん検診、乳がん検診、骨密度検査は人間ドックのオプションとして、もしくは単独でのお申し込みも可能ですので、ご検討ください。

結果説明(希望者のみ実施)

レディースドック骨密度外来

骨密度検査を受けられた女性の方で、検査の結果、受診を勧められた方や、正常でも今後の骨粗鬆症が心配な方などはぜひお受けください。

結果説明外来

受診してから約2〜3週間後に結果報告書を郵送いたします。結果がお手元に届いてからお申し込みください。

女性相談外来

月経や更年期に伴う女性特有の症状、健康に関する心配事や悩みなどに、産婦人科医がお答えします。カウンセリング外来のため、処方や保険診療はできませんので、追加検査や治療が必要な場合は、後日虎の門病院産婦人科を受診していただくことになります。レディースドックを受診された方は、1回に限り、結果説明外来の代わりに無料でご受診いただけます。所要時間は30分、通常料金は5,000円(税抜)です。

栄養相談[体成分計測付き/なし]

おすすめの年代

20代 / 30代 / 40代 / 50代 / 60代以降

体組成なし栄養相談

「最近太ってきた」「血糖値、コレステロールや中性脂肪が高くなってきた」「血圧が高め」など、人間ドックや健康診断の結果で気になることはありませんか?管理栄養士が普段の食習慣や食事内容を伺い、検査値の改善に向けて、その方に合わせた食生活のアドバイスを行います。もちろん、検査値に異常はなくても、ダイエット、普段の食生活のチェックや改善をご希望の方もお気軽にご利用ください。

※治療中の疾患があり、医師より食事制限を指示されている方は、主治医にご相談のうえご利用ください。(病院内で保険診療の栄養相談がございます。)

体成分計測あり栄養相談

体成分分析装置(インボディ)を使用して、身体の部位別(両腕・体幹・両脚)に筋肉や脂肪の量を測定し、その結果を説明しながら、栄養相談を行います。通常、肥満判定には体格指数であるBMI(Body Mass Index)を用いますが、BMIは身長と体重のみで判定するため、見かけの肥満度を意味します。体成分計測では体重とともに筋肉と脂肪の量を測定するため、体重だけでは分からない体の状態を把握することができます。隠れ肥満やサルコペニア(筋肉・筋力の低下)が心配な方にもおすすめです。

※体成分計測はペースメーカーを装着されている場合等、安全上の理由により実施できない場合がございます。

筋肉・脂肪の測定結果

同じ標準体重でも体型は異なります

造血細胞移植後フォロードック

過去に造血細胞移植を受けた方専用のフォロードックです。

おすすめの年代

20代 / 30代 / 40代 / 50代 / 60代以降※体がんは40代・50代・60代以降

造血細胞移植後は、感染症や移植片対宿主病(GVHD)以外にも、様々な合併症のリスクがあり、移植後10年以上経過してから発症する場合もあります。従って、血液内科の受診以外にも、長期にわたって定期的な検診を受けることが大切です。
移植後に注意すべき主な疾患には以下のようなものがあります。

  • 非感染性肺合併症(閉塞性細気管支炎など)
  • 心・血管系疾患(高血圧、不整脈、虚血性心疾患、心筋症、脳血管疾患など)
  • 肝機能障害(鉄過剰症やB型肝炎の再活性化なども含む)
  • 慢性腎臓病
  • <内分泌・代謝障害(甲状腺機能異常、性腺機能異常、糖尿病、脂質異常症など)
  • 骨減少症・骨粗鬆症
  • 二次がん(特にGVHDを発症した患者さんで口腔がんや食道がんのリスクが高いとされています)

このような移植後に問題となりやすい病気の早期発見を目的として行う検診が、造血細胞移植後フォロードックです。基本コースとして、身体計測、血液検査、尿検査、便検査、胸部X線検査、心電図、呼吸機能検査、腹部超音波検査、胃内視鏡検査、骨密度検査、聴力検査、眼科検査(内容の詳細はHPの「日帰りドック検査項目一覧」をご参照ください)を行います。オプション検査として、頸動脈超音波検査、大腸内視鏡検査、子宮がん検診、乳がん検診をお勧めしています。

  • オプション検査を希望される方は、造血細胞移植後フォロードックの申し込み終了後、虎の門病院付属健康管理センターにお電話でその旨申し出て下さい。
  • 虎の門病院以外で移植後のフォローを受けられている方へ(現在準備中)
    歯科検診、移植後予防接種、移植後看護相談につきましては、虎の門病院で受診可能です。受診に際しては主治医の紹介状が必要となります。受診・内容の詳細は、虎の門病院造血細胞移植後長期フォローアップセンターHPをご参照下さい。