機械・装置
機械・装置について
日本人の三大疾病の一つとされるがんから大切な体を守るためには、早期発見と適切な診断に基づく治療が欠かせません。18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)を利用したPET/CTは今やがんの診断になくてはならない画像検査法です。がんの旺盛な増殖力を色の濃淡でとらえるPET画像とがんのもたらす形の異常をとらえるCT画像をドッキングしたハイブリッド型装置で、一度に全身を検索でき、さまざまながんの早期発見、病期診断、転移・再発診断に威力を発揮します。
PET/CT装置
画像診断センターのPET/CT装置は、SIEMSN社製のBIOGRAPH mCT Flow 40-4Rを設置しています。一般に、PET/CT装置はCTとPETカメラが一体となっているため奥行がありますが、SIEMENS社製の装置はガントリー(からだが入るところ)が広い特徴があり、閉所恐怖症をお持ちの方でも安心して検査が可能です。撮影時間は20~30分で、マルチスライスCTの撮影後、PETカメラによる撮影を続けて行います。
また、1回の検査でPET/CT施設(放射線管理区域内)に3時間前後の滞在をして頂く必要がありますが、落ち着いたインテリアと、待機室内には個別のテレビもご用意し、お一人でも安心して過ごして頂けるような空間を作っています。
CT装置
キャノンメデイカルAuilion prime SPを設置しています。この装置の特徴は、ガントリー(からだが入るところ)が大口径で圧迫感なく検査を受けていただけることと、画像再構成方法として新世代の技術を用いているので従来よりも被ばくが少ないところです。特に、肺ドックCTの被ばく量は、従来の装置の1/2です。
MRI装置
PHILIPS社製Ingenia 1.5T を設置しています。この装置は、世界初のデジタルコイルを搭載しており、従来と比べて40%も画質がきれいで、撮影スピードが早い特徴があります。またこの装置もからだが入るところが70cmと広く、インボアシステム(撮影中に音楽と映像を視聴できる)によりリラックスした環境で検査を受けることを可能としています。一般的な検査時間は約15〜20分程度です。なお、この装置で撮像した脳ドック画像の診断支援と画像解析に、AI解析を用いています。