機械・装置
PET/CT装置について
日本人の三大疾病の一つとされるがんから大切な体を守るためには、早期発見と適切な診断に基づく治療が欠かせません。18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)を利用したPET/CTは今やがんの診断になくてはならない画像検査法です。がんの旺盛な増殖力を色の濃淡でとらえるPET画像とがんのもたらす形の異常をとらえるCT画像をドッキングしたハイブリッド型装置で、一度に全身を検索でき、さまざまながんの早期発見、病期診断、転移・再発診断に威力を発揮します。
SIEMENS社製 Biograph mCT flow を設置し、全身を対象とした検査を行っております。 20分程度、装置のベッドに寝ている間にマルチスライスCTによる撮影とPETカメラによる撮影を続けて行います。 CT撮影では撮影範囲に対して最適なX線量を自動的に調整することで、診療用に比べて被ばく線量を低減させております。PET/CT装置はCT画像とPET画像を重ね合わせることによって、病変の位置と広がりといった情報がよりノイズの少ない画像として得ることができます。 閉所恐怖症の方でも、装置の中の空間は比較的大きいため、検査時の閉塞感は軽減されております。
CT画像[解剖学的情報]
PET収集画像[FDG分布]
Fusion画像[より正確な画像情報]
CT装置
東芝社製Aquilion PRIME (80列マルチスライスCT)を設置し、胸部や腹部、骨盤部、頭部、四肢など全身あらゆる部位を対象とした検査を行っております。健診コースにおける肺がん検査も行っております。ただし、造影検査は行っておりません。80列の検出器によるスキャンと新しい画像再構成エンジンを搭載することにより、高速・高精細・低被ばくの検査が可能となりました。一般的な単純胸部撮像であれば10秒程度の呼吸停止下でスキャンが可能です。短時間に広範囲の撮像ができ、検査時間は約5分程度と非常に短縮されております。
MRI装置
PHILIPS社製Ingenia 1.5T を設置し、頭部や脊椎、腹部、骨盤部、など全身あらゆる部位を対象とした検査を行っております。健診コースにおける脳ドックも行っております。ただし、造影検査は行っておりません。この装置の特徴として世界初のデジタルコイルシステムの搭載があります。SNR(信号強度比)が最大40%向上し,画質の向上と検査のスピードアップにつながります。また70cmの開口径とインボアソリューション(MRI装置の背面にモニターを設置し、用意されたミラーで映像を投影します)により皆様がリラックスした環境で検査を受けることを可能としました。一般的な検査時間は約15~20分程度です。(極度の閉所恐怖症の方は検査が困難な場合がございます)。